『ハチミツとクローバー』(高田雅博)

ハチミツとクローバー

「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」、こんなコピーがついてますが(劇中の真山のナレーションでもあります)、竹本くん(櫻井翔)、恋に落ちたのは君だけじゃない(笑)

というわけで、『ハチミツとクローバー』借りてきました。
理由は、この前の『フラガール』の感想参照。

今までなら、絶対に観ない映画。

開始早々、櫻井翔くんのありえない棒読みナレーションにドン引きし、しまった、やっぱりこんなの借りてくるんじゃなかったと、本気で「停止ボタン」に手が伸びる。

でも、240円払ったしなぁ、もう少し我慢してみよう…。

しばらくして、はぐちゃん(蒼井優)登場。

ハチミツとクローバー 蒼井優

ぽけぇ~。(←見とれている管理人)

邪魔だどけ!(←他の人物登場時)

ぽけぇ~。(←見とれている管理人)

以下同文。

海に向かって「青春最高~!」って叫んでみたり、はっきり言って、大の大人が観る映画ではありません。
中高生の女の子向けでしょう。原作が少女マンガですしね。

でも、『リベリオン』が「ガン=カタ」以外はど~でもいい以上に、はぐちゃん(蒼井優)以外はど~でもいい。

これを恋と呼ばずして何を恋と呼ぶ。

ハチミツとクローバー 蒼井優

もうここまでくると、こっちを向いていたりすると、当然画面外の相手を見ているわけですが、自分の方を見ているとすら思うわけですよ。(←壊れてます)

こんな時、ちょうどいい歌詞がありましたね。
THE BEATLES、『REVOLVER』収録の名曲「HERE, THERE AND EVERYWHERE」より。

Watching her eyes
And hoping I’m always there

そして、劇中何度か言われる「ありがとう」が絶品。
あの「ありがとう」のためなら、命以外は差し出します(←アホ)。

まあ一応他にも触れておくと、真山に扮した加瀬亮。
本編を見終わって、特典映像の予告編を観るまで、『硫黄島からの手紙』のあの加瀬亮と気づかず。

ハチミツとクローバー 加瀬亮

ひょっとして上手いのか?(たぶん他にはほとんど注意がいっていない自分が鈍感なだけでしょう)
ストーカー真山のコレクションぶりは、『僕の大事なコレクション』のイライジャ・ウッドに負けてませんでした。

伊勢谷友介、演技ではなくほぼ素だったみたいですが、さすが東京藝大、違和感なし。

ハチミツとクローバー 伊勢谷友介 蒼井優

全体的に若者たちよりも、堺雅人や西田尚美あたりがいい味出してましたね。

それにしても蒼井優、俳優目当てで映画を観る場合、演技の上手い下手すら問題ではないのに(ex.ラム・シュー)、演技も上手いとくればもう何も言うことなし。

この勢いで、『蟲師』観に劇場まで行くかも(笑)

 

ハチミツとクローバー Blu-ray スペシャル・エディション

2006/日本/116分
[監督]高田雅博
[音楽]菅野よう子
[出演]蒼井優/櫻井翔/伊勢谷友介/加瀬亮/関めぐみ/堺雅人/西田尚美/中村獅童

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