ジョニー・トー第18弾。
『過ぎゆく時の中で』に続いて、チョウ・ユンファ&シルヴィア・チャンコンビですが、今回は軽いラブコメディ。
大富豪の跡取り息子ラム(チョウ・ユンファ)が、身分を隠して東東飯店で働き始め、社長の妹ユイ(シルヴィア・チャン)と恋に落ちる…。
チョウ・ユンファは『男たちの挽歌』などの痺れる役ももちろん最高ですが、コメディをやらせても抜群ですよね、ジョニー・トー監督の『僕たちは天使じゃない』でも強烈なオカマキャラでした。
大富豪の息子という設定にまずは違和感なくハマり、さらに身分を落としてバカができるキャラにもぴたりとハマる。
東東飯店ではユイの他にも仕事仲間ができます。
歌手デビューを目指している4人組、やけにませたガキ(『過ぎゆく時の中で』に続いてウォン・コンユン!)、そして現金な社長。
社長は妹ユイをお金持ちと結婚させようとしますが、ユイの心はラムに。
一方財産のためにラムと結婚するはずだった大富豪の令嬢。手をひらひらさせながら歩く歩き方が面白すぎます(笑)
お金持ちと令嬢の二人はラムとユイの仲を妨害しようとしますが、偶然にキスをしてしまってからは、ひたすらキスをしていて、挙げ句の果てには結婚して3年間で8人も子供を作ることに…。
ただ一人ラムの気持ちを理解している執事もいい味を出してます。
東東飯店にちょくちょく顔を出してはラムをアシスト。時に足を引っ張ってますが。
社長はその後なんと市会議員選挙に出馬。
スローガンに爆笑。“私を憎むなら票をくれ”
ジョニー・トー監督の初期のコメディには欠かせないレイモンド・ウォンも1シーンだけ友情出演しています。
お決まりの笑いをふんだんに盛り込み、ラストももちろんお約束。
それでも、何度も声を出して笑いました。
ジョニー・トー監督の初期のコメディは、頭を空っぽにして楽しめます。
[原題]吉星拱照
1990/香港/91分
[監督]ジョニー・トー
[出演]チョウ・ユンファ/シルヴィア・チャン/ニナ・リー/ウォン・コンユン/ビヨンド
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