「失くしたものは全て君の弾く音の中にある」
テクニックは完璧だけど空っぽだと言われた師匠についに認められた、“ため息をつかんだ”者だけに出せる音、そのために失ったもの。
愛し愛されながら叶わなかった恋、再会と絶望。嘘と涙と愛の言葉。
前半と後半で2回繰り返される葬式のシーン、ほとんど同じながら、1回目と2回目では少しだけ違う。
1回目の時に流れたナレーション「彼を愛した全員が参列した」、この言葉が最後の最後に効いてくる。
一人離れて遠くから見つめる女、これは泣く。
チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~ [Blu-ray]
[原題]Poulet aux prunes2011/フランス・ドイツ・ベルギー/92分
[監督]マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー
[出演]マチュー・アマルリック/エドゥアール・ベール/マリア・デ・メディロス/ゴルシフテ・ファラハニ/キアラ・マストロヤンニ/イザベラ・ロッセリーニ
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