ここまでぶっ飛んでるとは!もう何でもありになってきたなぁ(笑)
いきなり炸裂するサミーのドロップキック!
宙を舞う女性、タトゥーに刻まれた愛の言葉、跳ね上がる心拍数はまさかのハートマークを点滅させる!
話の割には129分は長すぎますし、別に傑作ということもないですが、大好き!
クライマックスは、アンディ&サミーvs雪ちゃん。
トンカチでアンディを殴り殺しにかかる雪ちゃん、対するアンディの武器は煎餅!
サミーの攻撃に対する雪ちゃんの倒れ方だけで1億点。
さすがにトーさんは誰よりも雪ちゃんの使い方をわかってるなぁ、あそこだけ何百回でも観たい(笑)
その倒れ方については、これからご覧になる方の楽しみを奪うので詳しくは書きませんが、雪ちゃんのリアクション芸としては、『PTU』の“バナナの皮”に匹敵するレベル。
観ている方は最高ですが、『PTU』の時みたいに、トーさんが納得するまで、何十回もやり直しさせられたのかなぁ(笑)
アンディ&サミーvs雪ちゃん戦はその前にもう一ラウンドあって、舞台はマカオのカジノ。
仕掛けているのがサミーの方とはいえ、リミッター外しにかかって暴走している雪ちゃん相手に、テンションでまったく負けていないサミーが凄い!
トーさんもアンディも、横で見てて楽しかっただろうなぁ。
今回は脚本に4人がクレジットされていますが、散々アホなことをやっておいて(良い意味でです)、一気に切なさに振る展開は、まさにワイ・カーファイ節。
監督はトーさんの単独クレジットですが、ワイ・カーファイの持ち味も十分。
あと、今回は製作会社が多くて、銀河映像のロゴまでが長い!
よく写真を見かけたこのポーズ、映画の中でもちゃんとあった!
(2013.10.4)
~2014.9.14 追記~
3本目の『ドラッグ・ウォー 毒戦』の段階ではあんなに眠かったのに(映画がどうこうというより単純に睡眠不足)、最後の『名探偵ゴッド・アイ』があの長さなのにばっちり起きてられたのは、やっぱりアンディ&サミーの最強コンビだからだよなぁ。
あの二人ならいつまでも観ていられる。
ジョニー・トー『名探偵ゴッド・アイ』は、大きなスクリーンで観ると、改めて“視線の映画”な点もたまらない。
一目惚れしていたのは自分のことではなかったことを知って気づく推理の間違い。
ある人が自分のことを見ていたと勘違いしていた者同士が、真に自分のことを見てくれる人に出会う映画でもある。
[原題]盲探
2013/香港/129分
[監督]ジョニー・トー
[脚本]ワイ・カーファイ/ヤウ・ナイホイ/ライカー・チャン/ユー・シー
[第2班監督]ソイ・チェン
[出演]アンディ・ラウ/サミー・チェン/グオ・タオ/カオ・ユアンユアン/ラム・シュー/ロー・ホイパン/フィリップ・キョン
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