『五人の軍隊』(ドン・テイラー)

五人の軍隊
機関銃や大砲まで装備した軍の輸送列車から50万ドルの砂金を奪え!

爆破の天才、怪力男、曲芸師、サムライ(丹波哲郎!)、そして彼らをまとめるリーダー。

一発の銃弾すら撃たずにたった5人で強奪する作戦だけでも無茶苦茶面白いのに、ラスト数分でIがWeに変わる泣ける展開も最高!

序盤の仲間集めのシーンもいいんだよなぁ。

見ず知らずの若僧が声をかけてきたので乗り気でなかった男たちも、「ダッチマンの仕事だ」と聞いた瞬間に目の色が変わる。

『超高層プロフェッショナル』のリー・メジャース登場シーンでもそうだったように、たったこれだけで彼の凄さがわかる。

五人の軍隊 ピーター・グレイヴス ジェームズ・ダリー バッド・スペンサー ニーノ・カステルヌオーヴォ 丹波哲郎

サムライ役でまさかの参戦の丹波哲郎。

4秒で6人斬るほどの凄腕と紹介されて、3秒だと訂正するところなんていいなぁ。

いざ作戦が始まってからはあることがあって長距離をひたすら走るはめになったり、一人だけモテてたり、例の笑い方でニヤリとさせられるなど、大活躍でおいしい役。

3秒だって訂正するのも指で示すだけで、全然喋らない役だけど、ピーター・グレイヴスやバッド・スペンサーに存在感でまったく負けてない。

剣の腕も凄いけど実はそれ以上に得意なのがナイフ投げという設定もサムライとしてはどうかと思うけど、マカロニウエスタンなので無問題でしょう!

もう一つ忘れてはならないのは、音楽がエンニオ・モリコーネ御大。

セルジオ・レオーネ映画で聞いたことがあるような、どこかで聞いたことがあるようなメロディではあるけど、もう鉄板のかっこよさ。

ただでさえ大傑作なところに、この音楽だけでさらに三割増しくらいの傑作になってる。

 

五人の軍隊 [DVD]

[原題]Un esercito di 5 uomini
1969/イタリア/105分
[監督]ドン・テイラー
[脚本]マーク・リチャーズ/ダリオ・アルジェント
[音楽]エンニオ・モリコーネ
[出演]ピーター・グレイヴス/ジェームズ・ダリー/バッド・スペンサー/ニーノ・カステルヌオーヴォ/丹波哲郎

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