「やり直せるわ」
「あんな親父の息子でも?」
「決まってるでしょ」
「励みになるよ」
これは泣くわ…。
死を覚悟した置き手紙からの、毛布をかけながら覗き込むジーン・ティアニーの寝顔も映画史上最強レベルに美しい。
脇もみんないいけど、食堂の女主人がいいなぁ。
主人公の刑事相手にも言いたい放題で、主人公の方もこんなまずい飯食えるかって感じですが、実は、暴力を振るう夫を逮捕してくれた恩人である主人公。
だから、仕事命の主人公が初めて女性を店に連れてきたのが実は嬉しくてたまらない。
歩道に書かれたクレジットから始まる、完璧な95分。
大傑作。
[原題]Where the Sidewalk Ends
1950/アメリカ/95分
[監督]オットー・プレミンジャー
[脚本]ベン・ヘクト
[出演]ダナ・アンドリュース/ジーン・ティアニー/ゲイリー・メリル/バート・フリード/トム・テューリー/カール・マルデン/ルース・ドネリー/クレイグ・スティーヴンス
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