以前TRASH-UP!! vol.10でワイ・カーファイ特集!というエントリーをUPして、その中で「前編ということは、自動的に次号もお買い上げ」と書きましたが、宣言通り最新号も買いました!
というわけで、少し遅くなりましたが、TRASH-UP!! vol.11の【ワイ・カーファイの世界】の後編です。
前回の最後に「次号では監督作品のレビューがメインになりそうなので、『喜馬拉亞星』『最愛女人購物狂』『再生號』などの、普段なかなか日本語記事でお目にかからない作品がどんなふうに紹介されるのか、今から楽しみです♪」と書きましたが、想像していたのを遥かに超える、質量ともに凄いレビューが来ました。
前回に続いて、あくまでもトーさんではなくワイ・カーファイなので、大きく取り上げられているのは『マッスルモンク』『我左眼見到鬼』『喜馬拉亞星』『MAD探偵 7人の容疑者』『再生號』。
中くらいに取り上げられているのが『世紀Mr.BOO! ホイさま カミさま ホトケさま』と『最愛女人購物狂』。
その他のトーさんとの共同監督作品や脚本作は、ほんの少しずつの紹介です。
でも、ここで少しずつ紹介されているような映画は、むしろ映画秘宝やその他のところで大きく取り上げられている映画であり、今まではヘタしたらタイトルすら触れられてこなかったような映画たちが、大々的に取り上げられています。
特に、『我左眼見到鬼』『喜馬拉亞星』『再生號』の3本がこんなに大きく取り上げられたことは、今までになかったんじゃないでしょうか。
この時点ですでに、必読。
内容的にもほんとに素晴らしいですので実際に手に取られてじっくり読んでいただければと思いますが、一言で強引に言うなら、「ジョニー・トー=藤子不二雄説」でいうところのジョニー・トー3rdは実はワイ・カーファイだったという話。
そして、トンデモ映画として語られることの多いジョニー・トー3rdの作品たちが、確かに一見トンデモのようでありながら、実は見事なまでに一貫したテーマを描いているということ。
さらに、それはトーさんではなく完全にワイ・カーファイによるものだということ。
あと、共同監督と一言で言いますが、二人の立場についての記述も凄く参考になります。
クレジットは二人とも監督でも、実際に現場で演出するのはトーさんで、ワイ・カーファイはほとんど現場にはいないものの、トーさんの演出したものを確認し、意見を述べ、そこから得られたものを翌日以降の脚本に生かしなどなど(詳しくは記事をご覧下さい)、役割分担に基づいて行われているということ。
ただ、『MAD探偵 7人の容疑者』のように話が複雑な場合は、ワイ・カーファイが現場に姿を現す回数も増えるようです。
何しろ全部で9ページにも渡る渾身の特集なので、書き出したらいくらでも書けそうなんですが、こんな文章を読んでいるよりも、ぜひ実際に手にとってご覧になってみて下さい。
改めてもう一度、必読。
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