『レッド・サン』(テレンス・ヤング)

レッド・サン

今回は、とにかく出演者が超豪華な『レッド・サン』です。

今までにも超豪華出演陣、夢の競演という映画を何本か書いてきました。

例えばウォン・カーウァイの『楽園の瑕』
今は亡きレスリー・チャンを筆頭に、トニー・レオン、レオン・カーファイ、ジャッキー・チュン、ブリジット・リン、チャーリー・ヤン、カリーナ・ラウ、マギー・チャンなどなど、確かに超豪華です。

しかし、今回のは人数では負けるものの、“格”が違います。

“夢の競演”と言う言葉でもまだ足りません。まさに“ありえない顔合わせ”。

冒頭、1870年のアメリカ西部。田舎の駅のホームで佇んでいるのがまずブロンソン。

そこに到着した列車。日本の使節団が乗っているとのこと。

そして、一息つくために降りてきたのが三船敏郎!
この時点ですでにありえません(笑)

しかしそれで終わらず、列車に乗り込んだチャールズ・ブロンソンに拳銃を突きつける男がいて、さらにその男の背後から拳銃を突きつけ登場したのがなんとアラン・ドロン!!

ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロンが同じ画面にいるのです。

これ以上何がいるでしょうか。
でも、心配しなくても何もありません(笑)
はっきり言って内容はたいしたことありません。
ただ、内容なんて問題ではありません。

一応話としては、それぞれの目的を持ったブロンソンと三船敏郎が、アラン・ドロンを捕まえる旅に出るというもの。
というわけでほぼ二人きりの旅道中が舞台です。

何をやっても三船敏郎に勝てないブロンソン。

三船敏郎が寝ている間に、奪われたブーツを取り返そうと忍び寄るものの、実は寝ていなかった三船敏郎がバサッと起き上がり凄みます。

慌てて「こんなに蚊が多くては寝れない」と蚊を追い払う振りをしてごまかしますが、三船敏郎は「蚊は1匹しかいない」と言うと、その蚊を一刀のもとに切り捨てます。
そして一言「No mosquito」。
ちなみに三船敏郎は全編に渡って英語を喋ってます。

そして、何をやっても勝てないので、ならば素手で勝負だ!と取っ組み合いとなりますが、ドロップキックをあっさりとかわされると、何度も背負い投げで投げ飛ばされます。

ブロンソンと三船敏郎のドロップキックと背負い投げの応酬。なんという映画!(笑)

しかしブロンソンが拳銃を手に入れると立場は逆転。
三船敏郎が水浴びしてる間に服を奪ったブロンソン。おかげで寒い荒野に三船敏郎はふんどし一丁!(笑)

この人たち遊んでます絶対に(笑)

それにひきかえかっこいいのがアラン・ドロン。
黒ずくめの衣装でひたすら渋いです。

さらにおまけは、初代ボンドガールウルスラ・アンドレスのセクシーショット。
というより脱いでます(笑)

というわけで、とにかく“楽しい”映画。

ただ、役者に負けずスタッフも豪華です。
監督は『007』シリーズのテレンス・ヤング、音楽は『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャール、そして『美女と野獣』や『ベルリン・天使の詩』の名手アンリ・アルカンの美しい映像も堪能できます。

ただ、さっきも書きましたが、この映画は細かいことやストーリーなどどうでもいいこと。
とにもかくにもブロンソンと三船敏郎とアラン・ドロン。
この極上の贅沢さ。

最後に一言、“ミカド”の宝刀をその扱いはないでしょブロンソン!

 

レッド・サン [Blu-ray]

[原題]Soleil rouge
1971/フランス・イタリア・スペイン/115分
[監督]テレンス・ヤング
[撮影]アンリ・アルカン
[音楽]モーリス・ジャール
[出演]チャールズ・ブロンソン/三船敏郎/アラン・ドロン/ウルスラ・アンドレス

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