『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(フィリップ・ファラルドー)

ぼくたちのムッシュ・ラザール

メインの子役二人がいい。

男の子がついに感情を爆発させる場面も圧巻ながら、二人が無言で微笑み合うシーン、あれを言葉にしてしまう映画があまりに多過ぎる。

あの瞬間二人が共有した“何か”、それは観た人の数だけ答えがある。

ぼくたちのムッシュ・ラザール 子役

責められるべき人は一人もいない、到底受け入れられないような現実を前にして、子供も、親も、先生たちも、それでもそれぞれがそれぞれの形で前を向く。

一人の先生との出会いで、子供たちはほんの少しだけ一歩を踏み出す。

でも、まだまだ先は長い。

ぼくたちのムッシュ・ラザール クラス写真

最後に、主人公の教師の踊りは、『髪結いの亭主』のジャン・ロシュフォールといい勝負。

 

ぼくたちのムッシュ・ラザール [DVD]

[原題]Monsieur Lazhar
2011/カナダ/95分
[監督]フィリップ・ファラルドー
[出演]フェラグ/ソフィー・ネリッセ/エミリアン・ネロン/ブリジット・プパール/ダニエル・プルール

→予告編 →他の映画の感想も読む