『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』(アキ・カウリスマキ/ペドロ・コスタ/ビクトル・エリセ/マノエル・ド・オリヴェイラ)

ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区

<アキ・カウリスマキ『バーテンダー』>
店内の明かりをつけたのに明るくない(でも暗くはない)オープニングから、カウリスマキ節炸裂。

壁の青、扉の赤、石畳、路地に差し込む夕陽、捨てられた花束。

ティモ・サルミネンの青の美しさはやはり現役の中では群を抜いている。

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 アキ・カウリスマキ

人気店のメニューをちゃっかりメモしていたり、自分で作ったスープを飲んでみて、あれっ!?これ何か違わね?と、思わず店を留守にしてまで他の店にスープを飲みに行ったり、本人にとってはいつもの行動で別に狙ってるわけじゃないのに、クスっとくる笑いも相変わらず素晴らしい。

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 アキ・カウリスマキ

<ビクトル・エリセ『割れたガラス』>
人々が語るどんな言葉よりも、アコーディオンの演奏と1枚の写真に圧倒される、やはり映画の魅力は「言葉」ではない。

それでも、80に近い女性が語った「喜びならわかるけど、幸せはわからない」の一言にはちょっとやられました。

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 ビクトル・エリセ

<マノエル・ド・オリヴェイラ『征服者、征服さる』>
まあそれでも、結局はオリヴェイラが美味しいところは全部持っていった感が半端ない(笑)

騎兵隊の登場と退散からの、あの切り返し!

まだまだ若い者には負けないよと、100歳を超えてこの余裕とユーモア!恐れ入りました。

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 マノエル・ド・オリヴェイラ

一つだけ触れていませんが、そういうことです、勘弁して下さい…。

[原題]Centro Histórico
2012/ポルトガル/96分
[監督]アキ・カウリスマキ/ペドロ・コスタ/ビクトル・エリセ/マノエル・ド・オリヴェイラ
[出演]イルッカ・コイヴラ/ヴェントゥーラ/アントニオ・サントス/リカルド・トレパ

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