スティーヴン・ダルドリーが『リトル・ダンサー』の前に撮った13分の短編です。
リヴァプールFCとマイケル・オーウェンが大好きな8歳の少年の話。
ただでさえ短いのにいろいろ書き出したら全部書いてしまいそうなので、簡単に。
赤いマジックで塗った手作りユニホーム、捨てられた漁網で作ったゴールネット、砂浜のグラウンド。
『ぼくのプレミアライフ』のコリン・ファースが「あの日」があれば生きていけるように(あの映画はアーセナルでしたが)、この少年もまた、リヴァプールと、オーウェンのゴールさえあれば生きていける。
そんな彼に、エンドクレジットでは、音楽のバックでサポーターたちによるあの歌が、優しく、そして力強く歌いかける。
You’ll never walk alone. You’ll never walk alone.
彼を取り巻く環境は厳しいものがありますが、『ぼくのプレミアライフ』や『シーズンチケット』と同じで、いかにサッカーが人の心の支えとなっているか、スティーヴン・ダルドリーもやはりイギリス人ですね。
[原題]Eight
1998/イギリス/13分
[監督]スティーブン・ダルドリー
[出演]Jack Langan-Evans/Mark E’von/Gina McKee
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