Twitterでのつぶやきをまとめておきます。
これは凄すぎる…。アバンタイトルから画面の強度がただ事ではないけど(タイトル出る瞬間かっこよすぎ!)、『こわれゆく女』のスパゲッティのシーン級の張り詰めた空気の中での殴り込みという、ちょっと信じられないようなとんでもないクライマックス。震えが止まらない大傑作。
“舐めてたおっさんが実は最強の殺し屋(戦士)でしたムービー”でもあるけど、治安の悪い地域の集合団地にはあんな管理人が一棟に一人は欲しい!ホームセンターの変形で、管理人の工具がたちまち武器に変わる!自作の工具箱だけでこのおっさん只者じゃない感が出てるのが最高。
住民の言葉はわかるのに自分自身が堅物すぎて彼らのユーモアがさっぱり理解できないディーパン、売人と言葉は通じないのに言葉が通じないからこそ心を許して真実を明かすヤリニ。言葉を、国を超えると夢見ることと、立ちふさがる重い現実。“あのまんまでない”ラストまで完璧。
「“あのまんまでない”ラスト」って書いたけど、ひょっとしてあのまんまだったらどうしよう…。でも、オディアールがそんな甘っちょろいの撮るわけないし、明らかに◯◯◯喰らってるので、あのまんまじゃないですよね?違うのかなぁ。もし違ってたら「大傑作」は取り消し(^^;
[原題]Dheepan
2015/フランス/115分
[監督]ジャック・オーディアール
[出演]アントニーターサン・ジェスターサン/カレアスワリ・スリニバサン/カラウタヤニ・ヴィナシタンビ/ヴァンサン・ロティエ