『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(金子修介)

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

まず前提として、初代(これは何回も観ていて、この前映画館でも初めて観ました)以外は今までに1本も観たことがなくて、日本映画専門チャンネルの放送で順番に観続けて、今回ので25本目。

最近は微妙なのも多かったですが、意地で全部観てきました(笑)

ずっと観続けていたのとはレベルが違う、無茶苦茶面白い!

怪獣だろうが軍人だろうが民間人だろうが、容赦なく次々と死んでいく。

怪獣や防衛軍が束になっても敵わないゴジラの無双ぶり、“ゴジラは怖い”という意味では初代以来に怖い。

久しぶりの傑作。

絵的にもキメ絵連発ですが、大涌谷決戦で初めてゴジラとバラゴンが対峙する時の構図かっこよすぎ!

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

終盤にあの自転車屋のおじさんをもう1回映すのも凄くわかってる!

あと、クライマックスがビジュアル的にももろに『パシフィック・リム』でびっくり。

台詞もいい。

「実戦経験なきことこそ、最大の名誉でした」
「あなたもそう思っていましたか」
「防人の思いは、古より皆同じです」

流れ始める音楽もかっこよすぎ。
准将自らの特攻もゴジラへの思いを語ってあるのでちゃんと説得力がある。

最初に“容赦のなさ”が素晴らしいと書きましたが、それは怪獣同士の対決にも表れていて、“飛び道具”も出てきますが、基本的にはいきなり首に噛みついていく!
ここまで首にこだわってるのって、『ゴジラの逆襲』のアンギラス戦以来のような気が…。

とまあここまではほんとに非の打ち所が無いんですが、たった一つの不満は、主役が下手すぎてとても聞いていられない…。
これさえ問題なければ大傑作だったのに…。

まあそれでも、他が補って余りあるくらい素晴らしすぎるので、十分に傑作。
また観たい。

 

ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 <東宝Blu-ray名作セレクション>

2001/日本/105分
[監督]金子修介
[脚本]長谷川圭一/横谷昌宏/金子修介
[特技監督]神谷誠
[音楽]大谷幸
[出演]新山千春/宇崎竜童/小林正寛/佐野史郎/仁科貴/南果歩/大和田伸也/村井国夫/渡辺裕之/葛山信吾/中原丈雄/布川敏和/津川雅彦/天本英世/角田信朗/松尾貴史/かとうかずこ/村田雄浩/前田愛/前田亜季

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