『バウンド』(ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー)

バウンド

刑務所から出てきたばかりの盗みのプロ、コーキーは、マフィアのボスから彼の所有するマンションの修理を頼まれる。
隣の部屋に住んでいるのは、マフィアの一員シーザーとその情婦ヴァイオレット。
レズビアンのヴァイオレットはコーキーの魅力に惹かれ…。

後に『マトリックス』シリーズを撮ることになるウォシャウスキー兄弟の初監督作。
知名度では『マトリックス』の足元にも及びませんが、映画としての面白さでは断然こっちの方が上!

マフィアVS女性二人という一見勝ち目のないように見える設定、マンションの一室という限られた空間、最初から最後まで途切れない緊張感は、サスペンスとしても一級品です。
ハラハラドキドキがずっと続いているためか、時間をまったく感じさせずあっという間に終わってしまいます。

バウンド 映画

そして、一言で言って何もかもがかっこいい!
話としては目新しいこともなくよくある話ですが、見ていてほんとにどのシーンもセンスいっぱいでどんどん惹きこまれます。
スタイリッシュとはこういうののことを言うんでしょう。白いペンキと赤い血の対比など、映像的センスがほんとに抜群!

そして、この映画の最大の魅力は、主役の女性二人。中でもエロティックなジェニファー・ティリーよりは、なんといってもジーナ・ガーション。有無を言わせず“カッコイイ!”と思わせてくれます。

『マトリックス』しか観ていない方はぜひこの作品もご覧になってみて下さい。

 

バウンド [Blu-ray]

[原題]Bound
1996/アメリカ/108分
[監督]ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー
[出演]ジェニファー・ティリー/ジーナ・ガーション/ジョー・パントリアーノ

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