ハ・ジョンウの巴投げ!リュ・スンボムのソバット!マウントポジションでの攻防!アクションは凄い!
アバンタイトルも最高!でも!
アバンタイトルが最高というのは、もっと具体的に言うと、タイトルの出るタイミングがかっこよすぎる。
思わず声が出るほど、むちゃくちゃかっこいい!
その前の一連の動きからあの出方。
タイトルが出るタイミングだけならたぶん今年のベストは確定。あんなの滅多にない。
アクションは、一言で言えば動きは『ボーン』シリーズ、シチュエーションは007+『ラストスタンド』。
でも、『ボーン』シリーズのフォロワーの中ではかなりハイレベル。

家が襲撃された時の殺し屋vsハ・ジョンウ戦が最初のクライマックス。
そこら辺にある物は何でも武器になる!
2回目のクライマックスはハ・ジョンウvsリュ・スンボム。
『ラストスタンド』みたいな畑でのお互いの姿が見えない銃撃戦から始まり、弾も尽きてからは待ってましたの格闘戦。
巴投げ!ソバット!マウントポジション!
何をやっているかがちゃんとわかるカメラワークが素晴らしい。
チョン・ジヒョンは『10人の泥棒たち』とは違って地味な役ですが、今回も建物の外壁を使ったアクションが。
しかも、ワイヤーを使って華麗に舞っていたあの映画とは違い、今回はとにかく必死に外壁や屋根を逃げ、しかもハイヒール!
それでも、決めるところはちゃんと決める!

そんな中、一人だけ過剰な演技で浮いているハン・ソッキュ。
彼だけのせいというわけでもなく、例えば街中で尾行してる時に仲間に大声でブチ切れるとか、ありえないでしょ、仮にも諜報戦のプロなのに…。

代わりに今回も激渋なのが大使役のイ・ギョンヨン、彼がいるだけで全然違う。
北朝鮮と韓国の諜報部、モサド、ロシアの武器ブローカー、アラブの組織、さらにはCIAなどが入り乱れていて、別にわかりにくくはないんですが、皆さん言葉の疎通に問題があるからか、大声で喋りすぎ(笑)
スパイものなんですから、もう少しヒソヒソと話しましょう(爆)
一つ決定的に不満だったのは、チョン・ジヒョンが大使から“接待”を命じられて、接待場面は映らないわけですが、次にシャワーを浴びる彼女を映しただけで(映さなくても)何があったかわかるのに、接待の命令をフラッシュバックでもう一度入れたこと、一気にテンションが下がる。
最後の方は色々不満も書きましたが、十分面白かったです。
ラストは続編作れそうな終わり方でしたね。
[原題]베를린
2012/韓国/120分
[監督]リュ・スンワン
[武術監督]チョン・ドゥホン
[出演]ハ・ジョンウ/ハン・ソッキュ/リュ・スンボム/チョン・ジヒョン/イ・ギョンヨン/チェ・ムソン/クァク・ドウォン/キム・ソヒョン/ミョン・ゲナム
リュ・スンワン(류승완 : Ryoo Seung-wan、1973年12月15日 - )は、韓国の映画監督・脚本家・映画プロデューサー・俳優。 2000年にインディペンデント映画『ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか』で[…]