『雨に唄えば』(ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン)

雨に唄えば

今回は当ブログ初のミュージカル映画です。
そしていきなり最高峰の1本、『雨に唄えば』です。

ミュージカル映画に説明はいりません。
オープニングからエンディングまでとにかくニコニコ御機嫌。

オープニングのジーン・ケリーとドナルド・オコナーとデビー・レイノルズの3人でのレインコートに雨靴に傘での“Singin’ In The Rain”、ジーン・ケリーとドナルド・オコナーがバイオリンを弾きながら踊る“Fit As A Fiddle”、同じ二人が発声練習中に歌って踊る“Moses Supposes”、またまた3人での“Good Mornin’”等々、珠玉の歌と踊りのオンパレード。

中でも抜きん出て傑作なのが次の2曲。

まずは、あまりにも有名なジーン・ケリーの雨の街中での“Singin’ In The Rain”。
https://youtu.be/w40ushYAaYA
歌い始めからずっと圧倒的ですが、水たまりでバシャバシャ水を跳ねながら踊るくだりはまさに圧巻。

自分は基本的に雨は好きではありませんが、土砂降りの雨の日に観ていたら、思わず傘も持たず家を飛び出してしまいそうなほど、このシーンはほんとに映画史上に残る傑作!

雨に唄えば 傘

ただ、もっと凄いと思わせるのが、映画の撮影場でのドナルド・オコナーの“Make ‘Em Laugh”。
https://youtu.be/SND3v0i9uhE
壁を使っての宙返り等々、天才としか言いようがありません。
至芸とはまさにこれ。

サイレントからトーキーに変わった時期の時代設定なため、その当時のドタバタぶりがわかるなど勉強になる一面もありますが、そんな難しいことはどうでもいい。

とにもかくにも歌と踊り。
現在のような凄い技術がない50年も昔、自らの声と体だけで魅せた至高の芸の数々。

50年も前の作品ですが、50年後に観てもこの感動、この先何年経とうがこのこの映画の魅力が失われることはないでしょう。

 

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[原題]Singin’ in the Rain
1952/アメリカ/102分
[監督]ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン
[製作]アーサー・フリード
[出演]ジーン・ケリー/ドナルド・オコナー/デビー・レイノルズ

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