『幸せの教室』(トム・ハンクス)

幸せの教室

Twitterでのつぶやきをまとめておきます。

素晴らしい!ハリウッドにしか撮れない映画とは、CG超大作ではなく、こういう映画。トム・ハンクスが15年ぶりにメガホンを取っただけのことはある。車のドアミラーの見事な使い方。カウリスマキとはまた違う、アメリカが信じる善意がここにある。フランク・キャプラが観たい。

釣銭をもらったタクシーの運転手の「これで子どもが進学できる」、この台詞は書けそうで書けない。今時のアメリカ映画にこの台詞がすんなりと入ってくる映画なんて滅多にない。いったいいつの時代の映画だよというくらい、脚本も自ら書いて“好きな映画”を撮っている素晴らしさ。

今回は圧倒的少数派なので、いつになく擁護しますよ~。言葉もなくはないですが、あれだけの短時間で基本的には映像だけで見せていく素晴らしいオープニング、例えば、何もかもナレーションで言葉にしてしまう『ファミリー・ツリー』のオープニングより遥かに素晴らしい。

「ゴミを拾う」「乱れて並んだ靴」、たった数秒のこんな映像、ナレーションなんか一言もなくても、それだけで十分彼らがどんな人間かわかる。しかも、この映像はそれぞれちゃんと2回目がある。なんてことはない演出ですが、こういうのですら最近のハリウッド映画では結構貴重。

 

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[原題]Larry Crowne
2011/アメリカ/98分
[監督]トム・ハンクス
[脚本]トム・ハンクス/ニア・ヴァルダロス
[音楽]ジェームズ・ニュートン・ハワード
[出演]トム・ハンクス/ジュリア・ロバーツ/ブライアン・クランストン/セドリック・ジ・エンターテイナー/タラジ・P・ヘンソン/ググ・バサ=ロー/ウィルマー・バルデラマ/パム・グリア

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