『クリムゾン・タイド』好きにはたまらない!と思いながら堪能していたら、エンドクレジットの“Thank you Tony Scott”の文字に涙腺決壊。
ただ、ソ連の潜水艦の話なのに(登場人物はみんなソ連人)、全員英語を喋っているのはやっぱり強烈な違和感が…。
出航前、休暇中で騒いでいるクルーたちの元へ現れる艦長。
自然と立ち上がるクルーたち、艦長に杯を捧げる副長。
でも、別にかしこまっているわけではなく、みんなの顔には笑顔が。
指から落ちる指輪、鳴り響く一発の銃声、急遽乗ることになった二人の男。
出だしからもうたまらない!
例によって色々とゴタゴタはありますが、いざ魚雷が迫ってきたら、歴戦の艦長に任せるしかありません。
ミスが即命取りになる秒単位が争われる状況で、瞬時に的確な指示を次々と下し、最後に“This is captain.”の決め台詞、エド・ハリスかっこよすぎる!
そのエド・ハリスを側で支える、長年苦労を共にしてきた副長ウィリアム・フィクトナー、言わなくても全てをわかってくれている男、今回は普通にかっこいい、むちゃくちゃ渋い!
敬礼からの、無言の頷き、ベタ中のベタ、ベタで何が悪い!わかっててもあれは泣くわ!
まあでも、役者以前に、“潜水艦映画にハズレなし”の言葉通り、核ミサイルを搭載したソ連の潜水艦という、どこかで聞いたことのある設定だけでも十分燃えます。
ぶっちゃけ、探信音が響いただけで、もうキター!となります(笑)
『沈黙の艦隊』を読み返したくなる度200%。
[原題]Phantom
2013/アメリカ/98分
[監督]トッド・ロビンソン
[出演]エド・ハリス/デヴィッド・ドゥカヴニー/ウィリアム・フィクトナー/ランス・ヘンリクセン
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