『ネイビーシールズ』(マイク・マッコイ/スコット・ワウ)

ネイビーシールズ
Twitterの方でも何度も取り上げてずっと楽しみにしていた、現役ネイビーシールズ隊員出演の『ネイビーシールズ』、早速映画館に突撃してきました!

「最前線を、追体験。」のキャッチコピー通り、まさに戦場を体験、映画を観る感覚を超えています。

途中から音楽も入りますが、最初のミッションで敵アジトに迫るくだりでは、BGMも一切無し、虫の声や、風の音など、隊員たちが耳にしている音以外は何も聞こえません。

ネイビーシールズ 映画

劇場内の他のお客様で何回か咳をされている方がいらっしゃいましたが、劇場内の咳一つがここまで気になる映画もそうはありません。
一言で言うと、むちゃくちゃ疲れます(笑)

いざ作戦に入る前の、やや緩いシーンが序盤にあって、一瞬あれっ!?求めていたものと違う!?と思いましたが、ある意味これで正解。

あの緊張感を2時間続けられたら、観ているこちらの体が持ちません。こちらは海軍の精鋭でも何でもないですので(笑)

そして、話題にもなっている現役隊員たちの出演ですが、やはり彼らあってこそでしょう、俳優ではとても無理。

本物の凄み、動きはもちろん、表情が、目つきが違います。
最初のミッションから撤収する時の隊員たちの表情、あれはどんな名優たちにも無理でしょう。

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完璧なタイミングで駆けつける別動の舟艇部隊、メキシコの隊長との会話を捉えたロングショットなど、決めのショットもいちいちかっこいい。

白眉は、最初のミッションのパラシュートでの降下直前、歩を合わせ一歩踏み出す隊員たちの後ろ姿を捉えた2秒くらい、涙がちょちょぎれるくらいかっこいい。
この2秒だけエンドレスリピートで観たい(笑)

そして、一息ついたのも束の間、映画は後半戦へ。

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『山猫は眠らない』チーム版とも言えるような、この映画ならではの痺れる作戦はやはり最初のミッションだと思いますが、後半は、邦題『ネイビーシールズ』から原題『Act of Valor』(勇気ある行為)へとシフトし、やや“映画的”な展開に。

ただ、これも実際にアフガニスタンで同じようなエピソードがありましたよね、こんなところまで“本物”。

どなたにもお薦めできるような映画ではありませんが、『山猫は眠らない』『世界侵略:ロサンゼルス決戦』がお好きな方には、三食抜いてでもの映画。

“体験”という意味で、なるべくスクリーンの大きな映画館の、しかも前の方でご覧になることをお薦めします。

 

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[原題]Act of Valor
2012/アメリカ/110分
[監督]マイク・マッコイ/スコット・ワウ
[企画協力]トム・クランシー
[出演]ロゼリン・サンチェス/ジェイソン・コットル/アレックス・ヴィードフ/ネストール・セラノ/エミリオ・リヴェラ

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