ウィリアム・モナハン、やればできるじゃん(笑)
というわけで今回は、メル・ギブソン久々の主演作『復讐捜査線』です。
いきなりウィリアム・モナハンから入りましたが、脚本にもう一人名前があるので、その人の力かも(笑)
ただ、有名なオリジナルのTVドラマは未見ですが、マーティン・キャンベル監督、自らリメイクしただけのことはあり、これは気合が入っています。
基本的にオリジナルと話は同じようなので、25年以上前の脚本。
なので話に目新しさは何もない分、勝負は演出と役者。
優れたサスペンスに必須な要素の一つ地下駐車場、派手さで勝負しないカーチェイス、そして暴力の突発性。
この前の『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』とはレベルが違う。
役者では、その『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』にも出ていたレイ・ウィンストン、完全にメル・ギブソンを喰っています。
久しぶりに観たメル・ギブソンも頑張っていますが、渋さも凄みも余裕も完全に彼のが上。
ダニー・ヒューストンとの大好きな『プロポジション -血の誓約- 』コンビがいいなぁ。
このレイ・ウィンストンの役、オリジナルでは誰が演ったんだろうと思って調べたら、ジョー・ドン・ベイカーとは!うわあ、むちゃくちゃ観たい!
最後に、ラスト数分は完全に蛇足。
あの部分を書いたのウィリアム・モナハンっぽいなぁ(笑)
[原題]Edge of Darkness
2010/イギリス・アメリカ/117分
[監督]マーティン・キャンベル
[脚本]ウィリアム・モナハン/アンドリュー・ボーヴェル
[音楽]ハワード・ショア
[出演]メル・ギブソン/レイ・ウィンストン/ダニー・ヒューストン
予告編観て少しは期待しましたが、ウィリアム・モナハン、やっぱりダメだ…。 ただ“ノワールっぽい”だけで、見所はオープニングクレジットと音楽と“無間道風雲”くらい。 コリン・ファレルのノワールなら『ヒットマンズ・レクイエム』がお薦めで[…]