なぜこれが作品賞を穫れない?
ノミネートすらされてないわけですが…。
最近ハリウッドについてけちょんけちょんに書いてますが、あるじゃないですか、“This is Hollywood”な、こんなにも素晴らしい映画が。
イギリスでもフランスでもスペインでも、ましてやアジアでも撮れない、アメリカでしか撮れない映画が。
これが作品賞を穫らずして何が穫る、それくらいの映画。
下手な人が1人もいない、芸達者な役者たち。
魅せる、聞かせる術を知り尽くした監督。
ラストも、子供とごちゃごちゃせず、あっさり幕を下ろすなど、押さえるところはしっかり押さえています。
アカデミー賞を受賞したジェニファー・ハドソンは、噂通りの圧巻のパフォーマンス。
助演というより完全に主演でしょう。
でも、自分を捨てたカーティスにすがりながら歌う「And I Am Telling You I’m Not Going」はやりすぎのような…(苦笑)
すっかり美味しいところをもっていかれているビヨンセですが、彼女もさすがのパフォーマンス。
「One Night Only」は、ビヨンセのバージョンも負けず劣らず素晴らしい。
あと、初めて思いをぶちまける「Listen」が圧巻。
元々JBの物真似で世に出た人なので、上手いのは当たり前といえば当たり前ですが、エディ・マーフィも水を得た魚のように素晴らしい。
スタンディングオベーションものの、極上のエンターテイメント。
ハリウッド、まだまだ捨てたものじゃないですね。
これは絶対に劇場で。
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
[原題]Dreamgirls
2006/アメリカ/131分
[監督・脚本]ビル・コンドン
[出演]ビヨンセ・ノウルズ/ジェイミー・フォックス/ジェニファー・ハドソン/エディ・マーフィ
ウェス・アンダーソンも『牢獄処刑人』も『ケープタウン』も大外から一気にまくられた。 しかも、全速力で必死に抜き去るのではなく、鼻歌歌いながらスキップで抜いてった。 大傑作と呼ぶような映画でもないけど、現役では他に誰も撮れないよこ[…]