まだ2/1ですが、もう今年のベストはこれに決まりのような気が。号泣。
無言で片手を挙げる男、それに応え同じく片手を挙げる男、さらに、無言で頷き合う二人。言葉はいらない。
そんな二人に容赦なく降りしきる雨、日本グランプリのスタート時の雨の撮影、鳥肌が立つくらいかっこいい。
随所で炸裂するハンス・ジマーの燃えて泣ける旋律。完璧。
他にも肝心なところでは台詞がないところが素晴らしいですが、じぁそんな演出ばかりかといったら、ニヤリとする台詞も続出なところがまた素晴らしい。
憎まれ口を叩きながら、あくまでも己の道を貫きながら、リスペクトは忘れない。
「彼は私が嫉妬したただ一人の男だ」
ちょっとした脇役たちもみんないい。
ラウダのチームメイトのベテランドライバー、生意気な口をきく若造にむかつきながらも、0.01秒を争う世界で一晩の改造で2.3秒も縮めたラウダの天才的な才能はちゃんと認め、彼に力を貸すことになる。彼の“アドバイス”もいい。
ヒッチハイクで乗せてくれたイタリアの若者二人組もいいなぁ。
まじかよ!あのニキ・ラウダが俺の車を運転してくれてる!と、もう嬉しくてたまらない。
最初はある事情でゆっくり走っていたラウダも、スイッチが入るとオンボロ車とは思えないドライブを二人にプレゼント。
いかん、このままだと勢い余って何から何まで書いてしまいそうだ…。
レースシーンの映像と音響の迫力も素晴らしいですので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで!
自分もまた観に行きます。
ラッシュ/プライドと友情 スペシャル・エディション [Blu-ray]
[原題]Rush2013/イギリス・ドイツ/123分
[監督]ロン・ハワード
[音楽]ハンス・ジマー
[出演]ダニエル・ブリュール/クリス・ヘムズワース/オリヴィア・ワイルド/アレクサンドラ・マリア・ララ/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/クリスチャン・マッケイ
当時の映像や本人たちのインタビュー中心で、『ラッシュ/プライドと友情』よりもずっとドキュメンタリー的。 ラウダだけの話でなく、“カーレースにおける安全”がテーマで、しかもそれが全く考えられていなかったという…。 […]
映像も音もレースシーンの迫力は凄まじいけど、それ以上にビールとダンスが、喧嘩の見物が最高。 「親父に乗せてやりたかった」でヘンリー・フォード2世と一緒に号泣。 エンツォ・フェラーリが帽子を脱いで敬意を表すところで終わ[…]