『ライフ・イズ・ミラクル』の時に「光射すトンネルの出口、ロバにまたがった恋人、出口の向こうにクストリッツァが見た世界、そのイメージを世界中の人々が共有できることを祈りつつ…。」と書いたけど、トンネルを抜けてもどこまでも追いかけてくる現実。
これは重い。
それでも、人間を噛む時計、宙を飛ぶラジカセ、ミルク風呂を堪能する蛇。
そして、ロバの大活躍に、鳴り続ける音楽。
いつものクストリッツァ節に、場内には笑いも。
常連ミキ・マノイロヴィッチも嬉しいけど、ミレナ役のスロボダ・ミチャロヴィッチが圧倒的に素晴らしい!
[原題]On the Milky Road
2016/セルビア・イギリス・アメリカ/125分
[監督・脚本]エミール・クストリッツァ
[音楽]ストリボール・クストリッツァ
[出演]モニカ・ベルッチ/エミール・クストリッツァ/プレドラグ・“ミキ”・マノイロヴィッチ/スロボダ・ミチャロヴィッチ
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