『コックと泥棒、その妻と愛人』(ピーター・グリーナウェイ)

コックと泥棒、その妻と愛人

今回は、衝撃度という点ではこれまでUPしてきた中でもダントツでトップな、ピーター・グリーナウェイ監督の独自の世界観の頂点と言われる作品。

前からずっと観たかった作品でしたが、噂に聞いていたことから想像していたことを超え、ぶっ飛びました!

内容は書けませんが、ネタバレになるという意味ではなく、とてもここに書けるような内容ではありません。

抽象的に書くと、金銭欲、食欲、性欲、そしてその先には…。

コックと泥棒、その妻と愛人

芸術と猥褻の限界というより猥褻の方に傾いている気がしますが(笑)、それでも、このコーナーでも何度か紹介しています双葉十三郎氏の『外国映画ぼくの500本』や、淀川長治氏の『淀川長治 究極の映画ベスト100』にも入っているこの作品。

確かに、ちょっと…という映像もありますが、それを補って余りある芸術性。

豪華絢爛なセット、ジャン=ポール・ゴルチエのこれまた豪華な衣装、そしてマイケル・ナイマンの悲しい旋律。

芸術性に圧倒されるか、生理的に受けつけないか、どちらかだと思いますが、怖いもの見たさにご覧になってみるのもいいかもしれません。ただ、食事の前に観るのだけは絶対にやめた方がいいです。

独自の世界観を突っ走るピーター・グリーナウェイの、ぶっ飛んだ傑作!

 

コックと泥棒、その妻と愛人 [DVD]

[原題]The Cook the Thief His Wife & Her Lover
1989/イギリス・フランス/124分
[監督]ピーター・グリーナウェイ
[音楽]マイケル・ナイマン
[出演]リシャール・ボーランジェ/マイケル・ガンボン/ヘレン・ミレン

→予告編 →他の映画の感想も読む