『WEEKEND BLUES』(内田けんじ)

WEEKEND BLUES

「自分より大切な人に捨てられた男はどうすればいいんですか?」
「死ねばいいんじゃない?」

記憶を失くし、散々走り回って辿り着いた真実。
情けない男たちの魂の叫び、「人が人を想う気持ちをなめんなよ!」

そこからの、「頑張りましょうよぉ」
これは反則。号泣。

WEEKEND BLUES 内田けんじ

『運命じゃない人』『アフタースクール』もそうだったように、時間軸交差でなるほどそうだったのか!と唸らされること以上に、男同士の絆にこそ本質があります。

ちゃんと効き目があった怪しいクスリ、一緒に写っているたくさんの写真、牛乳を飲みながらの“男同士の話”。

WEEKEND BLUES 内田けんじ

記憶を失くした状態でかける振られた元カノへの電話も切なすぎる。
まさかの電話にびっくりの彼女、驚かれたことにびっくりの何も知らない自分。
結婚したことを聞かされて、へーそうなんだと「おめでとう」。
「電話ありがとう」、そこに込められた思いを知ることはない。

笑いでは勘当ネタと、千葉県の小学校に片っ端から電話をかけて校歌の出だしを歌うシーンがツボ。
情報がそれしかないので歌ってその学校が目当ての学校かを調べるわけですが、歌いまくっているうちに段々上手くなってきて、でもさすがに疲れてきて投げやりになってくる(笑)

WEEKEND BLUES 内田けんじ

自主映画ということもあって色々安っぽい部分もありますし、演技も拙いところが多々ありますが、そんなの全然関係ありません。
むしろその分だけ“内田けんじ映画”の濃い部分が凝縮されています。
最高傑作ではないかもしれませんが、一番好き。というわけでBEST100入り。

そういえば、「自分より大切な人に捨てられた男はどうすればいいんですか?」「死ねばいいんじゃない?」といえば、まさにそこから始まるのが『鍵泥棒のメソッド』ですね。

2001/日本/104分
[監督・脚本]内田けんじ
[出演]中桐孝/熊沢麻衣子/横田大吾/内田けんじ

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