皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、「愛すべき映画たち」を宜しくお願い致します。
正月早々訃報から始まるなんて悲しすぎますが、触れないわけにはいかないでしょう。
2007年12月31日、マルック・ペルトラ氏逝去。
マッティ・ペロンパー亡き後の、カウリスマキ組の筆頭でした。
代表作は、オールタイムベストの1本でもある、『過去のない男』。
また、『かもめ食堂』でも好演。
『かもめ食堂』での彼の役名はマッティでした。
マッティ・ペロンパーへの荻上監督の思いに世界中のカウリスマキ映画ファンが涙したわけですが、まさかすぐ後にマルック・ペルトラまで逝ってしまうとは…。
今頃、“コピ・ルアック”と例のおまじないを唱えながら、マッティに美味しいコーヒーを煎れ、二人でカウリスマキやカティ・オウティネンについてあ~だこ~だと語っていることでしょう。
マッティ・ペロンパーを失い、マルック・ペルトラを失い、それでもカウリスマキはこれからも死ぬまで映画を撮り続けることでしょう。
『過去のない男』でマルック・ペルトラの面倒を見てくれた夫婦の旦那さんに、カウリスマキはこう言わせましたから。
「人生は前にしか進まない」
謹んで御冥福をお祈り致します。