Twitterでのつぶやきをまとめておきます。
とんでもない大傑作。今年のベストはこれでもう決まりでしょ。傑作すぎてまだちょっと震えてる…。
病院での一発の銃声から始まる、二組の追跡劇&銃撃戦。車がごちゃごちゃと止められた街中、多くのヘッドライトに照らされた濡れた路地、強く降り始める雨。映画史に残る血塗れの中指立てからの、ついに迎える対決の時と落とし前。男の背中と、いつものように開けられる車の扉。大傑作。
原題の『On the Job』を辞書で引くと、【①仕事中で、現場に[で] ②油断なく、警戒して ③〈俗〉悪事を働いて ④〈俗〉性交中で、セックス中で】。この大傑作に唯一不満があるとすれば、④のシーンがなければほんとに完璧だった、あれはいらない。その点だけは惜しい。
ここは書きたくても詳しくは書けないところではありますが、師弟ものとしても秀逸。引退間際のベテランと駆け出しの若者。若者が一丁前に手下を連れて刑務所の中を歩いているのを見た時の、あの目!師弟ものの決着のつけ方としては別の結末も考えられますが、この結末だからこそいい。
『牢獄処刑人』、シネマートのサイトやallcinemaでは115分になってるけど、IMDbでは121分になってる。ひょっとして観たのは完全版ではない? http://www.imdb.com/title/tt2717558/
[原題]On the Job
2013/フィリピン/115分
[監督]エリック・マッティ
[出演]ジョエル・トーレ/ジェラルド・アンダーソン/ピオロ・パスカル/ジョーイ・マルケス
関連記事
ジャック・オディアール、『天使が隣で眠る夜』『リード・マイ・リップス』『真夜中のピアニスト』というただでさえ凄まじいフィルモグラフィーに、またとんでもない傑作が加わった。 やっぱり現代フィルム・ノワールの最高峰は彼だ。 何度となく繰[…]