名古屋では21日からですが、東京ではいよいよ明日から、カウリスマキ4年ぶりの新作『街のあかり』、ついに、ついに公開です。

『浮き雲』『過去のない男』に続く、“敗者三部作”最終章。
監督・製作・脚本・編集、アキ・カウリスマキ。
撮影は、白黒映画も素晴らしいですが、カラー映画を撮らせたら現役屈指の美しさを誇る、名手ティモ・サルミネン。
そして何より、上映時間78分。
この時点で素晴らしさは保証されたようなものですが、カウリスマキも名前を出しているチャップリンの『街の灯』、きっとカウリスマキなら『街の灯』に劣らない素晴らしいものを見せてくれるでしょう。
公式ホームページに、著名人のコメントが多々載っていますが、中でも、“日本のカウリスマキ”と呼ばれる山下敦弘監督(『リンダ リンダ リンダ』はUP済ですが、“日本のカウリスマキ”ということになると、『どんてん生活』最高!)のコメントがいいですね。
「アキ・カウリスマキという人は、風景も役者も犬も音楽でさえも徹底的に平等なまなざしで描いている世界でも稀な監督なのだと思う」
言い得て妙。
犬といえば、カンヌ国際映画祭パルム・ドッグ賞に輝いた、アキの愛犬(親子代々カウリスマキ映画の常連で立派な俳優犬)が今回も登場するんでしょうね。
2作前の『浮き雲』から、だいぶ一般受けする映画になっていますし、1本もカウリスマキ映画をご覧になったことがないという方、試しにご覧になってみてはいかがでしょうか?
万が一気に入らなくても、78分と短いですし(笑)