『ナイト&デイ』(ジェームズ・マンゴールド)

ナイト&デイ
突っ込みどころもたくさんあります、決して名作でも傑作でもありません。
でも、これで文句を言ったら罰が当たるというもの。
ということで、トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの『ナイト&デイ』です。

どこかで観たストーリーに、どこかで観たアクション、どこかで観た展開。
目新しさは何もありません。車中の“スクリーン・プロセス”なんか、いつの時代の映画だというくらい古典的ですし。牛まで登場するカーチェイスは新しかったですが。

でも、主演のスターの魅力と有無を言わせぬテンポの良さでぐいぐいと引っ張っていく、これぞハリウッド娯楽アクションの王道。
もう少し削れますが、109分にきっちりまとめているところも素晴らしい。

ナイト&デイ トム・クルーズ キャメロン・ディアス

ボーンシリーズのようなシリアスなスパイものもいいですが、本来我々観客がハリウッドのアクション映画に求めているものはこれ。
後には何も残りませんが、観ている間はいろいろ考える暇もないくらいどんどん進んでいきます。
後半失速するのが残念ですが、中盤過ぎまでは何の文句もありません。

トム・クルーズとキャメロン・ディアスが出てることしか知らなかったので、ピーター・サースガードにニンマリし、どんな天才少年が出てくるかと思ったら、まさかのポール・ダノ!

ナイト&デイ ポール・ダノ

アクション映画と書きましたが、どちらかと言えばロマンティックコメディで、洒落たやりとりもちらほら。
“With me, without me. With me, without me.”のやりとりがいいですね、いつか使おう(爆)

トム・クルーズがいつも気にしている家の真相が明らかになるところにはホロリ。
ケープタウンでの光景が目に浮かびますね。

頭を空っぽにしてお菓子でも食べながら観るには、文句なしにお薦めです。

 

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[原題]Knight and Day
2010/アメリカ/109分
[監督]ジェームズ・マンゴールド
[音楽]ジョン・パウエル
[出演]トム・クルーズ/キャメロン・ディアス/ピーター・サースガード/ヴィオラ・デイヴィス/ポール・ダノ/ガル・ガドット

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