『家族の庭』(マイク・リー)

家族の庭

これは厳しい映画、ぐうの音も出ない。

映画としては一番ここで終わるべきところで、でも、彼女にとっては一番厳しいところで、静かにどころか無音で映画は終わる、一ミリの容赦もない。

家族の庭 レスリー・マンヴィル

紛れもない傑作、でも、たぶん二度と観ることはないでしょう。

常連レスリー・マンヴィルが圧倒的。

 

家族の庭 [DVD]家族の庭 [DVD]

Listen on Apple Music

[原題]Another Year
2010/イギリス/129分
[監督・脚本]マイク・リー
[出演]ジム・ブロードベント/レスリー・マンヴィル/ルース・シーン/ピーター・ワイト/オリヴァー・モルトマン/デヴィッド・ブラッドリー/カリーナ・フェルナンデス/マーティン・サヴェッジ/ミシェル・オースティン/フィル・デイヴィス/スチュワート・マッカリー/イメルダ・スタウントン

→予告編 →他の映画の感想も読む

関連記事

またまたイギリス映画から。1996年度カンヌ映画祭パルム・ドール(最高賞)受賞作。 ロンドン近郊の下町のアパートで暮らすシンシアと、父の顔を知らないロクサンヌという二人きりの親子。 しかし、実はシンシアには16歳の時に出産し、顔[…]

関連記事

今回は『秘密と嘘』に続いて2本目のマイク・リー監督作品です。 タクシーの運転手の父、スーパーのレジとして働いている内縁の妻、老人ホームで働いている娘、一日中家でゴロゴロして、両親にも反抗的な態度を見せる息子。 どこにでもいる、何[…]

関連記事

監督名だけで観に行く一人マイク・リー。 当ブログでは『秘密と嘘』『人生は、時々晴れ』に続いて第3弾、最新作『ヴェラ・ドレイク』観て来ました。 いやぁ、さすがですねマイク・リー。心震えるとはこのこと。 それでいて、描いているのは[…]

関連記事

「三大映画祭週間2011」で鑑賞。『ヴェラ・ドレイク』以来6年ぶりのマイク・リー。 監督名だけで観に行く一人なので、相当期待値は高かったですが、まったく期待を裏切らない素晴らしさ。 びっくりするくらい何も起きないのに、全てが詰ま[…]