状況証拠しかない死体のない殺人、話としての目新しさはないものの、暴力描写に頼らずとも脚本と演技だけで2時間引っ張る韓国映画の底力。
陪審員と同じ気持ちで観れるので、できれば予備知識なしで。
弁護士のハ・ジョンウは相変わらず上手いですが、相棒のブローカーがいい味出しています。
『チェイサー』や『哀しき獣』のようなものを期待すると物足りないかもしれませんが、韓国映画の暴力描写にはそろそろお腹いっぱいという方にこそお薦めです。
[原題]의뢰인
2011/韓国/123分
[監督]ソン・ヨンソン
[出演]ハ・ジョンウ/パク・ヒスン/チャン・ヒョク/ソン・ドンイル/キム・ソンリョン/ユ・ダイン
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