少し前に、AFI’s 10 Top 10を元にした10ジャンルNo.1映画バトン!というのを書きました。
それに関連して、いつもお世話になっているsamurai-kyousuke様がsamurai的 西部劇BEST10というのを書かれていたので、自分もやってみることにしました。
→samurai-kyousuke様のsamurai的 西部劇BEST10はこちら
では、早速始めます!

別格。西部劇の話に触れる度にこれをベストに挙げてますが、この先もその地位は揺らぎそうにありません。
「俺の馬がいないようだな?」「おかしいな、どうやら1頭足りねえようだ」「いや、2頭余る」

イーストウッド西部劇の最高傑作。『許されざる者』も傑作ですが、今現在に至るまで、西部劇に限らないでもイーストウッドの最高傑作だと思っています。
「Shane, Come buck!」ではなく「I love you! Thank you! Goodbye!」。
名手ブルース・サーティースによる、圧倒的な映像美も必見。

フランコ・ネロが戻ってきた時のトーマス・ミリアンの笑みは、“男同士の友情”史上最高の笑顔。バックには、モリコーネ必殺の泣きの旋律。
涙がちょちょぎれるくらいかっこいいモリコーネの主題歌だけでもご飯3杯は食べれる、男泣きの大傑作。
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ワイルドバンチvsワイアット・アープという夢の対決が拝めるのがこの作品。ワイルドバンチのテーマの、モリコーネの「Mucchio Selvaggio」も屈指の名曲。
「上着を着てない床屋はニセ者だ」
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ペキンパーで一番好きなのは『ガルシアの首』ですが、西部劇といえばこれ。
ペキンパー十八番のスローモーションによる、男の美学、滅びの美学。
「Let’s go.」「Why not?」

見所は山ほどある映画ですが、なんといってもラストのナレーションでしょう。
「ここにもたくましい兵士や、1日50セントのプロがおり、辺地を守ってる。
どこの砦に行こうと、彼らには変わりがない。
身なりは汚く、歴史のページにも登場しない。
しかし、彼らが馬で通り、戦った所が、合衆国になったのだ。」

『要塞警察』でオマージュを捧げた、ライフルを放るシーンはあまりにも有名。
保安官事務所に篭城した際に、ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンとウォルター・ブレナンが歌うシーンがお気に入り。
「皆殺しの歌」を耳にしたディーン・マーティンの手の震えが止まるシーンもいいなぁ。
第8位『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(セルジオ・レオーネ)

三部作の中ではこれが一番好きですね。イーストウッドはもう喰われてしまっていて、完全にイーライ・ウォーラックの映画。「お前は善玉なんかじゃねえ!」
ラストの伝説の三角決闘も、ありえないくらい引っ張るところは、さすがセルジオ・レオーネ(笑)
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普通西部劇といえば舞台は荒野ですが、この映画は最初から最後まで雪、雪、雪。『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の雪のシーンはこの映画からでしょう。
ラストシーンの戦慄は、西部劇史上最強でしょう。悪役クラウス・キンスキーがとにかく圧倒的。

OK牧場の決闘を扱った映画はたくさんありますが、好きなのがこれ。
カート・ラッセルのワイアット・アープもなかなかですが、ドク・ホリデイに扮したヴァル・キルマーがかっこよすぎ。
『ワイルドバンチ』そのまんまの4人横並びも、音楽のかっこよさも手伝って、本家に負けないくらい痺れます。

数十人に完全に包囲されながら、笑みを浮かべる4人の漢たち。完全に『ワイルドバンチ』。
ジャンル的に西部劇に入れるのは無理かもしれませんが、どんな西部劇よりも西部劇。
もしベスト10に入れることが許されるなら、2位に入ります。
『ミスター・ノーボディ』も一部レオーネが監督しているので、レオーネとコルブッチで5本。
偏ってるなぁ(笑)