間違いだったでは済まされない

今日の新聞に載っていた【DNA鑑定で25年ぶり無罪】の記事。

米フロリダ州で67歳の男性が、冤罪が証明されて25年ぶりに釈放されたとのこと。
有罪判決の決め手となったのは、被害者らが顔の特徴から同氏が犯人と証言したこと。

当ブログで紹介している映画で、法廷ものは『いとこのビニー』、そして大傑作『情婦』

他にも法廷ものには素晴らしい映画が多く、法廷ものの代名詞『十二人の怒れる男』、近年では『評決のとき』、大好きなイーストウッドも『トゥルー・クライム』を撮っています。

多くの映画でも、事の発端は目撃証言です。
そして、あってはならないことですが、目撃証言を元に検察官が作った「ストーリー」が陪審員の頭の中に一度できあがってしまうと、それを覆すことは容易なことではありません。

映画ではここから主人公が活躍。
証言の不審点をつき、無罪を勝ち取り万歳です、そうではない映画もありますが。

しかし現実には、型破りな弁護士ジョー・ペシも、敏腕記者イーストウッドも存在せず、冤罪が後を絶ちません。

ですが、間違いだったでは済まされません。
いくら釈放されようと、失われた25年は戻ってきません。

目撃証言に偏重した警察の捜査手法に批判が集まっているとありましたが、批判だけで終わらず、早急に改善されることを願ってやみません。