『剣客之恋』(ゴードン・チャン)

剣客之恋

セシリア・チャン第10弾。

時は北宋の時代、アンソニー・ウォン演じる名判官包拯のおかげで天下泰平の世の中。
あまりに平和でつまらないのが、護衛官で剣の達人の展昭(アンディ・ラウ)。
そんなある日、展昭は“錦毛鼠”と呼ばれる白玉堂という義賊(セシリア・チャン)に出会う…。

話としては、皇帝(チョン・ダッメン)暗殺計画が発覚し、みんなでそれをどう防ぐかというような話。

ストーリーよりも、この映画はとにかくセシを見る映画。
まずは、変な付け髭をした義賊として登場。
どこからどう見ても女ですが、展昭は男と思い、意気投合し義兄弟の契りを結ぶことに。
髭を付けているので、『少林サッカー』でのキャラに近いですが、あれをもっとかっこよくした感じ。やっぱりおかしいですが(笑)

剣客之恋 セシリア・チャン

展昭はある一件の活躍のおかげで皇帝から“御猫”の称号を与えられますが、原題通り鼠が猫に恋をしたというわけで、白玉堂は展昭について宮廷へ、一緒に皇帝のために働くことになります。

白玉堂が初めて皇帝に謁見する時、身なりも着飾って女性として現れるんですが(それを見た展昭はびっくり)、この時のセシの美しさは、フィルモグラフィー中屈指の美しさ。改めてメロメロです(爆)

その後、宮廷での任務のため展昭と同じように護衛官の服を着るんですが、『ラヴァーズ&ドラゴン』や『我家有一隻河東獅』でもそうだったように、セシは古装がほんとによく似合う。美しく、そしてかっこいい(ファンの戯言ですので聞き流して下さい…)。

そんな白玉堂のことが展昭の方も気にはなるわけですが、展昭に思いを寄せる月華(リー・ビンビン)という女性がおり、皇帝の計らいで展昭と月華は結婚することに。

白玉堂は一緒にいるのは楽しいが、妻にするにはおてんばすぎる、その点月華は何から何まで完璧だ。
モテモテで悩む展昭は、親しい包拯に相談します、風呂場で(笑)
二人が相談をするのはなぜか風呂場なので、アンディとアンソニー・ウォンが裸の付き合いという、かなりレアなショットが何度か拝めます。二人とも凄く楽しそう(笑)

あと、白玉堂の部下にチャップマン・トーやラム・ジーチョンがおりいつものごとくお笑いキャラ。
さらに、白玉堂の展昭以前の義兄弟としてウォン・ヤッフェイも登場。
こうしてみると、かなりの豪華メンバーですね。

制作・撮影にアンドリュー・ラウがいる他、脚本フェリックス・チョン以下『インファナル・アフェア』組が集結、スタッフも何気に超豪華。
でも、制作総指揮がバリー・ウォンなので、『インファナル・アフェア』のような傑作には全然なってません(笑)

はっきり言って内容はたいしたことないですが、アンディのファンにも楽しんでいただけると思いますし、セシのファンには美しいセシに見とれる至福の92分。

それにしても、リー・ビンビンとの結婚が解消になってセシと結ばれるなんて、なんて羨ましいんだアンディ…。

 

剣客之恋 [DVD]

[原題]老鼠愛上猫
2003/香港/92分
[監督]ゴードン・チャン
[出演]アンディ・ラウ/セシリア・チャン/アンソニー・ウォン/リー・ビンビン/チャップマン・トー/ラム・ジーチョン/ウォン・ヤッフェイ

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