『墨攻』(ジェイコブ・チャン)

墨攻

漫画も小説も読んでないので、予備知識は予告編だけです。

期待していた、知略を尽くした籠城戦にはあまり重きがおかれず、いろいろとアイデアは出てきますが、目新しいものもなく、いまいち盛り上がりにかけます。
“ヘルム峡谷の戦い”みたいな燃えるものを期待したんだけどな~。

あと、ファン・ビンビンはいらない。
でも、可愛いから無問題!(笑)

ただ、随所に唸るシーンはあり、白眉は、決戦前の革離と巷淹中の面会のシーン。
「ザマの会戦」の前のハンニバルとスキピオみたいで、いいですね~こういうシーン。

墨攻 アンディ・ラウ アン・ソンギ

一番良かったのは、革離が梁城に向かって一人歩いてくる登場シーン。
アンディの面構えが最高。
この表情を見れただけでも、1300円払った価値はありました。

好敵手と出会い、初めての実戦を経験し、自らの知略がもたらす結果を目の当たりにし、権力者の嫉妬に苦しみ、愛と悲しみを知り、ようやく一人前の墨家としての道を歩み始めた革離。
本編2時間強よりも、後書き数行が響きます。

ところで、結構埋まっていた某シネコン。
3席くらい左の40前後のカップルは終始話し続け(一応この映画についてですが)、前方の若者はなんと携帯に出て、すぐに切らず話し続けてる!ありえません…。

今年は映画館に通おうと思ってるのに、これだから映画館に行く気が失せるんだよなぁ…。

 

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[原題]墨攻
2006/中国・日本・香港・韓国/133分
[監督]ジェイコブ・チャン
[原作]酒見賢一
[音楽]川井憲次
[出演]アンディ・ラウ/アン・ソンギ/ワン・チーウェン/ファン・ビンビン

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