Cut 2008年7月号 “蒼井優は何が違うのか?”

Cut 2008年 07月号

いつもは立ち読みすらめったにしないCutですが、32ページも特集されてるとあっては、買わないわけにはいかないでしょう。

まだ全ページに目を通してはいませんが、優ちゃんのインタビューが8ページと、グラビアがたくさん。

あとは、17人が優ちゃんについて語ってます。

最新作『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督が1ページ、『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』の岩井俊二監督が2ページ使って、2人だけは長めのインタビューが載っています。

岩井俊二監督のインタビューでは、優ちゃんが今女優をやっているのは、彼のおかげかもしれませんね。

「将来どんな女優になりたいの?」と岩井俊二、「何言ってんですか、こんなのただの思い出作りですよぉ」と優ちゃん。

そんな優ちゃんに、「女優をやったほうがいいよ」と言ってくれたみたいですね。

「持ってるものを持ってるのに、『思い出作り』とか言って女優を目指さないのが許せなかったんでしょうね(笑) 一生懸命やってる奴の甲斐がないよっていう。野球で170キロ以上の直球を投げられる奴なのに、普通にサラリーマンやってる、みたいな。本人は『何言ってるんだ?このおじさん』みたいな感じで全然やる気なさそうでしたけど(笑)」

蒼井優 Cut

他の15人は、

①蒼井優さんとのエピソードで、印象に残っているものを教えて下さい。
②ずばり、蒼井優さんってどんな人ですか?
③蒼井優さんの一番の才能とは、なんだと思いますか?
④蒼井優さんにメッセージをお願いします。

の4点について、少しずつコメントが載っています。

③について、松尾スズキと三木聡監督が同じことを述べているのが興味深い。

松尾スズキ「演技が演技に見えない。これが、たやすいようで、とっても難しい。」

三木聡「本人は嘘をついている意識が無い所。最高の詐欺師は自分で相手を騙している意識が無い人だと言います。役者の才能もそうだと思います。蒼井さんの本心は全く見えないし、現場ではその本心が見える必要もない。嘘つき(演じる)が嘘ついてる様に見えないのが凄い。推測するに嘘をついてる意識があまりないのだと思います。これって役者として凄いな~とか思いますね。」

とか言いながら、『亀は意外と速く泳ぐ』の扇谷クジャクは、フィルモグラフィー中一番わざとらしい演技と言ってもいいような役なわけですが(笑)

他では、宮崎あおいが、くしゃみの演技が凄いと絶賛してましたが、『花とアリス』でのくしゃみは確かに凄い。

面白かったのは、仲のいい松山ケンイチ。
①以前、相当前にメールアドレスを教えたのに未だにメールがこない。
④『おせん』を観たんですが、なんか色っぽくてイラッとしました。

そんな『おせん』も、今晩いよいよ最終回ですね。